MarketClock4 インジケーター活用マニュアル

基礎
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作成のきっかけ

このインジケーターは、一人のユーザー様からの「時間だけをチャート上に表示させたい」というシンプルなご要望から生まれました。

確かに、チャート上に時間を表示するインジケーターは数多くありますが、「時間だけ」に特化したものは意外と少ないもの。そんな中で「もっとシンプルで使いやすいものを」という声にお応えして開発したのが、このMarketClock4です。

世界の主要4市場(シドニー・東京・ロンドン・ニューヨーク)の時間を一目で確認できる、とてもシンプルで実用的なツールです。

なぜ時間表示が重要なのか?

MarketClock4 世界4大市場の時間を一目で確認 Sydney: 20:46:18 Tokyo: 19:46:18 London: 11:46:18 New York: 06:46:18 Sydney: 08:15:32 Tokyo: 07:15:32 London: 23:15:32 New York: 18:15:32 リアルタイム更新 | サマータイム自動調整 | 簡単設定

FXトレードでは「時間」が勝負の分かれ目になることが多々あります。

例えば、こんな経験はありませんか?

  • 「あれ?今って何時だっけ?ロンドン市場は開いてるの?」
  • 「ニューヨーク時間の夕方って、日本時間だと何時?」
  • 「重要な経済指標の発表時間を見逃してしまった…」

そんな「あるある」な悩みを解決してくれるのが、このインジケーターです。

チャートを見ながら、いちいち時計アプリを開いたり計算したりする必要がなくなります。

まさに「かゆいところに手が届く」便利ツールといえるでしょう。

インジケーターの特徴

表示される4つの主要市場

  • シドニー時間: アジア太平洋の取引開始を知らせる重要な時間
  • 東京時間: 日本の市場時間(馴染みのある時間帯)
  • ロンドン時間: 欧州市場の中心となる時間
  • ニューヨーク時間: 世界最大の外為市場の時間

便利な機能

  • リアルタイム更新: 1秒ごとに自動更新されるので、常に正確な時間を確認できます
  • サマータイム自動調整: 面倒なサマータイムの計算も自動で行います
  • 表示・非表示の切り替え: 必要な市場時間だけを表示することも可能
  • 見やすいデザイン: チャートの邪魔にならない配置で、一目で時間がわかります

設定方法

1. インジケーターの導入

  1. MT4を起動します
  2. 「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリック
  3. 「MQL4」→「Indicators」フォルダにMarketClock4.mq4ファイルをコピー
  4. MT4を再起動、またはナビゲーターで右クリック→「更新」を選択

2. チャートに適用

  1. ナビゲーターの「インディケータ」から「MarketClock4」を選択
  2. チャートにドラッグ&ドロップ、またはダブルクリック
  3. 設定画面が表示されます

3. 基本設定のカスタマイズ

設定画面では、以下の項目を調整できます:

表示設定

  • テキスト色: お好みの色に変更可能(デフォルト:白)
  • フォントサイズ: 見やすいサイズに調整(デフォルト:9)
  • フォント名: お好みのフォントを選択(デフォルト:Arial)

表示位置の調整

  • X軸オフセット: 左端からの距離を調整
  • Y軸オフセット: 上端からの距離を調整
  • 行間スペース: 各時間表示の間隔を調整

市場時間の表示・非表示を選択できます

  • シドニー時間を表示する: チェックを外すとシドニー時間が非表示になります
  • 東京時間を表示する: チェックを外すと東京時間が非表示になります
  • ロンドン時間を表示する: チェックを外すとロンドン時間が非表示になります
  • ニューヨーク時間を表示する: チェックを外すとニューヨーク時間が非表示になります

    下記のようにLondon とNew Yorkだけの表示も可能です!

タイムゾーンの微調整(上級者向け):

  • シドニー時間オフセット: 通常は「10」のまま(UTC+10)
  • 東京時間オフセット: 通常は「9」のまま(UTC+9)
  • ロンドン時間オフセット: 通常は「0」のまま(UTC+0)
  • ニューヨーク時間オフセット: 通常は「-5」のまま(UTC-5)

※オフセット値は基本的に変更する必要はありません。

もし時間がずれている場合のみ、±1程度で調整してください。

活用方法とトレード戦略

1. 市場開閉時間の把握

各市場の開閉時間を把握することで、値動きの大きくなりやすい時間帯を予測できます。

活用例

  • ロンドン市場開始時(日本時間夕方)は値動きが活発になりやすい
  • ニューヨーク市場開始時は更に大きな動きが期待できる
  • 市場が重なる時間帯(ロンドン+ニューヨーク)は特に注目

2. 重要指標発表時間の把握

経済指標は各国の現地時間で発表されるため、現地時間を把握することは非常に重要です。

活用例

  • 米雇用統計:ニューヨーク時間8:30(冬時間)
  • 欧州系指標:ロンドン時間での発表が多い
  • 豪州系指標:シドニー時間での発表

3. トレード時間の最適化

自分のライフスタイルに合わせて、最も集中できる時間帯でのトレードを心がけることができます。

活用例

  • 日中忙しい方:ロンドン・ニューヨーク時間の夜間トレード
  • 早起きが得意な方:シドニー・東京時間の早朝トレード
  • 集中できる時間帯を見つけて、そこに特化した戦略を立てる

4. リスク管理への応用

市場時間を把握することで、予想外の値動きに備えることができます。

活用例

  • 市場クローズ前のポジション整理
  • 重要指標発表前の損切り設定
  • 流動性の低い時間帯でのトレード回避

よくある質問(Q&A)

Q: 時間がずれているような気がします A: サマータイム期間中は自動調整されますが、手動でオフセット値を微調整することも可能です。設定画面の各「Offset」値を±1時間程度調整してみてください。

Q: 文字が小さくて見えません A: 設定画面の「FontSize」を大きくしてください。12〜16程度がおすすめです。フォントサイズを変更すると、行間も自動で調整されます。

Q: 表示位置を変更したいです A: 「XOffset」(横位置)と「YOffset」(縦位置)の数値を変更することで、お好みの位置に移動できます。

Q: 一部の市場時間だけ表示したいです A: 各市場の「Show〇〇」のチェックを外すことで、必要な時間だけを表示できます。

Q: チャートを変更しても設定は保持されますか? A: はい、一度設定を保存すれば、他のチャートでも同じ設定が適用されます。

まとめ

MarketClock4は、シンプルながらも実用性の高いインジケーターです。

「時間を制する者がトレードを制する」とよく言われますが、まさにその第一歩となるツールです。複雑な設定は一切不要で、導入したその日から即座に効果を実感していただけるはずです。

世界の市場時間を常に把握することで、より計画的で効率的なトレードが可能になります。ぜひ、あなたのトレード環境に取り入れて、その便利さを体感してみてください。

きっと「なんで今まで使わなかったんだろう」と思えるほど、手放せないツールになることでしょう。


このインジケーターが、あなたのトレード人生をより豊かで成功に満ちたものにする一助となれば幸いです。

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