トレーリングストップ(Trailing Stop)に関して間違った認識

ToNaPi(トナピ)
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MT4にはトレーリングストップ(Trailing Stop)という機能があります。

まずは一般的な説明からさせて下さい。

トレーリングストップは、価格が良い方向に動いた時に、ストップ注文(逆指値)も一緒にちょっとずつ良い方向に動かす方法のことです。一度価格が良い方向に動いたストップ注文は、もう戻ってこないので、相場が逆転した時には、その動かした水準で取引が終了(決済)します。

もし価格が動かしたストップ水準まで逆転せずに良い方向に続けて動いている場合は、ストップ注文も自動的に良い方向に移動していって、利益を自動的に増やすことが出来ます。

したがってトレーリングストップ注文は、長い期間にわたって良いトレンドが続く場合に非常に有効な手法ともいえます。

プロのトレーダーであれば全員使うでしょう?

であれば、トレーリング機能を使わない人がいるのはなぜ??

っという問題にぶつかります。

またEAトレーダーだけでなく、トレード初心者なら最初はこの機能を知った時は感動します!

これで利益率が一気に上がる!!

しかしこれからトレーダーとして活躍していきたいのであれば、

トレーリング機能はデメリットもしっかりと抑えておく必要があります。

天井と底はだれもわからない

前提

まず前提として、どこまで上がるか下がるかわからないからFXトレードは面白いという反面、

難しいというのがあります。

いつもお伝えしている通りFXトレードは

Aが分かればBもわかります。

なぜなら、相場は上がる下がるかの2択です。

ようはAかBしかないからです。

そこで、

経済評論家や専門家と呼ばれる人が、

「円安はまだまだ続きます。間違いありません。」

と発言することがありますが、トレードを経験したことがある人は、心の中で思っていることがあります。

「であれば、借金してでも全額ベットし、お金を増やしたら??」

ようは、100%は無いを前提にFXトレードをする必要があるということす。

デメリットの紹介

逆張り取引の制限

トレーリングストップはトレンドに追随するためのツールであり、トレンドが発生している場合に効果的です。

しかし、相場が横ばいや不安定なレンジ内で動いている場合には、トレーリングストップはあまり効果を発揮しません。このような状況では、逆張り取引(相場の逆方向に取引をすること)が必要な場合もあり、トレーリングストップは制約となる可能性があります。

私自身も裁量でトレーリングストップを仕掛けることはしません。また上がると思うなら、買い増しのナンピン。

その他、反転と思えば、ドテン(反対のポジションを持ち直す)です。

この機会に過去のトレード履歴を確認してみて下さい。

「○○の時にトレーリング機能を使わなければもう少し利益がでていた( ;∀;)」

というケースがみつかるかもしれません。

誤決済の可能性

価格が上下に大きく動き、トレンドがはっきりしない傾向があります。このような市場状況では、トレーリングストップが頻繁に誤決済を引き起こす可能性があります。

価格が一時的に逆方向に動いた後に再びトレンドに沿って動く場合、トレーリングストップが早めに誤って発動し、取引が終了されることがあります。

補足:チョッピーマーケット

隠語?で「Choppy Market(チョッピーマーケット)」というものがあります。

「チョッピー(Choppy)」とは、本来の意味では、風などが絶えず変化し、安定していない状態を指します。

しかし、マーケットの文脈では、相場にはっきりとした方向性が見えず、乱高下が繰り返される不安定な値動きを指します。※上記で説明した内容の事です。

参加者が比較的少ない時に特にチョッピー相場が生じやすいとされています。

したがって、チョッピ―マーケットの時は誤決済も起こりやすいです。

損失を最小化できない場合もある:

トレーリングストップは利益を確保するためのツールであり、利益の最大化に役立ちますが、損失を最小化するための手段としては十分ではありません。

特に急激な価格変動やギャップが発生した場合、トレーリングストップが正確に機能せず、損失が大きくなる可能性があります。

そのため、リスク管理の観点からは、他の手法やリスク管理ツールと併用することが重要です。

画像でイメージを使ってみて下さい。

買いポジションを持っていると仮定します。

相場上がってきたと仮定します。

上図でいくと、トレーリング機能を利用しない場合は黄色の破線で決済します。

しかしトレーリング機能を利用した場合は赤線の部分で決済されます。

ここでお伝えしたいことは、1分足などでチャートを見た場合、相場は上げ下げを繰り返します。

少し極端な説明にはなりますが、下図のような場合はトレーリング機能を不利に働くことが多いです。

またトレーリング機能が便利と思うのは下図のように1分足のロウソク足が一気に伸びた時だと思いますが、これもまた絶対ではありません。1分足の中でも激しく上下に価格が動きます。

これに大きなスプレッドの開き、トレール幅にあたってしまうと価格はそんなに変わっていないが、スプレッドの開きだけで勝手に決済されることがあります。

下図のようなケースです。相場の不安定さからスプレッドが赤の破線から赤線に移動することがあります。

トレーリングストップは魔法の杖ではありません。

その他にトレーリングストップのデメリットはケースバイケースであります。

なのでグーグルさんに

「トレーリングストップ デメリット」

などで検索してもらえれば、様々な事例が取り上げられています。

トレーリングストップをどう使うかが大事

大分ネガティブな内容となりましたが、

決してトレーリングストップとは悪いものではありません。

ツールや機能というのは、どうやって使うかが大事で、トレーリングストップのことを十分に理解して使う分はなにも問題ありません。

なんとなく、良いと聞いたからすぐ使うではなく、まずはデモ口座で裁量でポジションを取得し、トレーリングストップの機能を使ってみて下さい。

EAであれば、必ずバックテストで確認してから使ってみて下さい。

ToNaPi(となぴ)とToNaPiトライアルにはトレーリングストップ(トレール)の機能はついおりますので、バックテストを試すことは可能です。

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