様々なご質問の回答をする中で、
ライクネスやToNaPiを通じてEAに興味を持ち、自分でロジックを考えることの重要さに気づいて下さる、ユーザー様が多く、大変うれしく思います。
そこで今回はEAを作る際に知っておいたほう良いことを何点かお伝えします。
事前にお伝えしておくと、プログラミンについての話ではないので、ご安心下さい。
あくまでも、ここでお伝えしたいのはプログラミングのスキルがないからこそ、
外注し自分だけのオリジナルのEAを作りたいという人に向けとなります。
これからお伝えする内容は既に過去記事で書いている内容と重複することが多いです。
ちょっとした、まとめ記事と思って読んで頂ければと思います。
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機能を多くすることの弊害
様々なEAを使っていると、
「いいところどりのEAを作れないか」
です。
例えばAというEAがあった時にBというEAの機能も混ぜてしまえば、
AというEAとBというEAから、
CというEAが生まれ、まさにいいところどりのEAが完成します。
その結果、CというEAが絶対良いし、販売するとめちゃめちゃ売れるのでは??
という結論になりがちです。
確かに考え方として正しいですが、
デメリットもあることは覚えておいてください。
まずは前提として、ソフトウェアは内容が複雑になるほど、メンテナンスは難しくなり、アップデートのコストも比例して増加します。
ただし、EAの場合はMT4などは特にアップデートが終了していることと、基本的はシンプルなプラットフォームであることからそんなに神経質にはならなくて良いです。
しかし、新しい機能を後々つける時に問題が発生することが多々あります。
これも例をあげると、
ある機能を1つつけたせいで、以前からあったある機能がバグを起こすということです。
言い換えると、
1つのバグを修正すると、新たなバグが複数発生することです。
プログラマーにとってはこんなことは日常茶飯事です。
その他EAを外注する場合は、
EAの制作をお願いした人と連絡がとれなくなると、そのコードがどのように動作しているのか誰も正確に理解できない状況(コードの属人化)になることもあり、これは非常に恐ろしい問題です。
したがって、EAはなるべくシンプルなものが好ましといえます。
EAをせっかく作るならいろんな機能を盛り込みたい気持ちはわかりますが、
出来るだけ利用したい機能だけをつける方がベターです。
お得感を優先したい結果、エラーが多発したり動作が遅くなっては本末転倒です。
想定外のことを考慮する
EAを作りたいときに、こんなEAがあったらいいな~~と思うことは多々あります。
その時に気にしてもらいたいのは、
考えているシチュエーション以外のトレードが発生した場合は、
ちゃんと動くのかです。
EAを依頼して実際に使ってみると、ある動作の時に自分の考えとは違う挙動をすることがあります。
例としては、
サインツールを使っていて、買いサインが出たら自動でポジションを持ってくれるものを作ったとします。
その時に、3つ以上のサインツールを使っていたら、その機能が上手く機能しない。
や、
分割での注文は出来なかったなどです。
しかし、そんな時に大事なことは
イライラしない。
です。
システムというのは、間違いやエラーを繰り返しながら少しずつ良くしていくものです。
最初から完璧を求めず、
システムとはエラーがあるものという認識のもとで作成してみて下さい。
多くの方は、システムはエラーをしない。
エラーがあるのは作りが些末だからという思い込みが非常に強いです。
何十万円するiPhoneでもたまに動作が不安定になったりします。
widonwsもそうです。
頻繁にエラー(バグ)は発生します。
エラーと上手く付き合うことで、最終的には自分が思い描いたEA(ツール)が完成します。
テストの重要性をする
どんなEAでも必ず最初はデモ口座でやってください。
FXトレードは金銭感覚を失いやすいです。
よく聞くのが、
1万円だから大丈夫です。
FXトレードするのには大した金額ではないです。
お気づきの通り、1万円の買い物をしようと思ったら結構良いものを買えます。
1万円だからといっても、
をライターで焼くという行動は絶対したくないはずです。
※違法なので絶対にしないでください。
どんな落とし穴があるかわかりません。
なので必ず、デモ口座でテストはしてください。