チンパンジーは人間より優秀なトレーダー?!

理論
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相場の上昇や下降を予測するのはとてつもなく難しいです。

その中で

一部の実験では、サルやチンパンジーと人間(優秀なファンドマネージャーも含む)がトレード勝負をして、サルの方が優れた結果を出すケースが報告されています。

  • 「チンパンジーはトレード勝負に勝つ」英研究:人間より賢い?(日本経済新聞、2021年10月20日)
  • チンパンジー、トレード勝負で人間に勝利 英研究(BBC NEWS、2021年10月20日)
  • チンパンジー、トレード勝負で人間に勝利 英研究 – 毎日新聞(毎日新聞、2021年10月20日)

また様々な書籍でも紹介されているので、そんなに珍しい話ではありません。

なぜ投資のプロはサルに負けるのか? 

や、

図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて

適応的市場仮説: 危機の時代の金融常識

の中でも触れられています。

さてこれらのことをライクネスを使って途中ナンピンしているとよく感じることがあります。

いくつか検証した事例を紹介します。

動画での検証:スプレッド検証 スタンダード口座 ロースプレド口座 どっちが得なのか!

まずはこの動画です。

後半部分の説明になりますが、コピー元が約定した後にその後コピー先がどこで約定するのかを考えた動画です。

答えはわからない。

が正解です。

わかるのであれば、毎回そのタイミングで裁量トレードをするとあっという間に億万長者になれます。

なのでそんなに甘い話はありません。

ユーザー様からのご意見

7月27日のトレードで感謝の声がありました。|SUGIHARA
先ほど起床し、LINEを確認したら7件ほど、ライクネスのおかげで助かったとのお声がありました。 親切なユーザー様が頻繁に成果報告を共有して下さっているのですが、 それとはまた別の内容!!! メッセージは、 「コピーが遅くなって助かりました!!」 みたいなないようです。 一応、7月27日の相場状況だけ説明すると、 EUR...

こちらはnoteにて記事を書いたものですが、

コピーするのが遅くなって得をしたという内容です。

トレードをしているとこのように逆説的な考え方やパラドックスにどこまで気づくかがトレーダーとしては大事な資質です。

記事の内容を簡単に説明すると、

コピー元とコピー先は同じようにトレードしないと損するというのは間違いという内容です。

チャートを使うと下図のようになります。

赤丸がポジションを取得したところです。

左のコピー元、右のコピー先は同じところでポジションを取得しています。

ではもしポジションを取得がうまい具合に遅れて有利なところでポジションを取った場合はどうでしょうか?

上図は、オレンジの丸の部分が遅くなったところとなります。

かなり有利にトレードを進めることがあります。

しかし不利になる時もあります。

それが下図のチャートになります。

ではこのようになる可能性は何パーセントでしょうか?

答えは

50%です。

なぜなら上がるか下がるかわからないからです。

別の記事でも書きましたが、重要なことは

コピー元が利確することです。

理由はシンプルで、

ナンピンマーチンで一番避けたいのは破綻です!

多少損しても破綻さえしなければ、そもそもナンピンマーチンは利益率が良すぎるので、全体的にパフォーマンスは良いといえます。

絶対意識するところ

逆説やパラドックスの考え方はトレードの世界では重要とお伝えしましので、用語の整理をします。

逆説とは

真理(結論)と反対なことを言っているようで、よく考えると一種の真理(結論と同じこと)を言い表している説です。

パラドックスは逆説を英語にしたものです。※paradox

人間は損することを極端に嫌います。

そしてこの損をした時には必ず損を取り返したい、2度と同じことを繰り返したくないと強い感情を抱きますが、

上記の例で既にお分かりのように、

相場、上がるか下がるかわかりません。

なのでコピーが遅くなって損をしたと思う時は、逆に大きくプラスを出した時の結果を見つけてみて下さい。

確率論的に、損だけが続くことは100%ありえません。

これは自然現象と社会現象の違いで、

自然現象は変えようがありませんが、社会現状はかわります。

もし負けが続くということであれば、検証期間を長くとってみて下さい。

すると、プラスとマイナスの乖離は狭まってきます。

相場は上がるか下がるかの2通りです。

であれば、大数の法則が成り立ちます。

大数の法則とは

大数の法則(だいすうのほうそく)とは、簡単に言えば「たくさん試してみれば、平均値は真の値に近づく」という法則です。

例えば、コインを投げると、表が出る確率は1/2(半分)、裏が出る確率も1/2(半分)ですよね。でも、実際に1回や2回コインを投げただけでは、表が2回出たり、裏が2回出たりすることもあるので、その瞬間の「平均値」は真の値(1/2)からずれている可能性があります。

でも、コインをたくさん、例えば100回、1000回と投げ続けてみると、表と裏が出る回数はだんだんと半分ずつに近づいていくはずです。このときの「平均値」は、真の確率である1/2にだんだんと近づいていくのです。

このように、試行回数を増やしていくと平均値が真の値に近づいていく現象を「大数の法則」と言います。

さらに噛み砕くと、たくさんの赤い玉と青い玉が入った袋があるとします。赤い玉が60個、青い玉が40個入っているとしましょう。1回だけ玉を取り出すと、赤か青かわかりませんが、何回も取り出して平均を見ると、だんだんと赤が6割、青が4割に近づいていくというわけです。

このような感じで、大数の法則は日常生活でも、科学研究でも非常に重要な法則とされています。

なので最初の話に戻りますが、無作為にトレードをチンパンジーが人間より勝率が良くなる理由は、

これらの理由とも繋がります。

ではなぜトレーダーは勝てるのか?

これは特典などで毎回お伝えしていることですが、

資金管理、メンタル、臨機応変を最適化することで、サルやチンパンジーよりも利益を残すことが出来ます。

ここでは資金管理だけ取り上げて、説明をすると、

順張りトレードだけで、

リスクリワードを1.5:1で行う
※1.5:1 は利食いは15000円で損切りは1万円という意味です。

あとは資金の30%で毎回トレードする。

これらの芸当はチンパンジーやサルに出来ません。

その他買っているトレーダーは一体なにをして、なにをしないとかを知ることも勉強の一つです。

まとめ

大分話がそれましたが、

法則を定理、真理をしっかりと理解し、

感情に流されないようにすることが、トレーダーには重要です。

負けているトレーダーは一部の損にいつまでもこだわり、勝っているトレーダーはこだわらい。

買っているトレーダーは大勝ちしても冷静でいるが、負けているトレーダーは自分を天才だと思いこち。

どこかで聞いたことある内容だと思いますが、これが真実です。

追記:ちょっとした頭の体操

最近記事を書きました、3問ほど問題があります。

ぜひともトレーダーには説いてもらいたい問題ばかりです。

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