ビジネス版:お誕生日カレンダーとは

基礎
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FXトレーディングをやっている方は経済指標指標をカレンダーを必ず確認します。

ではそもそもなぜ確認するのか?

理由はシンプルで、投資判断に役立つ情報を得るためとなります。

経済指標カレンダーには、国内外の株価や為替レートなどの市場に影響を与える重要な経済発表が掲載されています。これらの経済指標の発表結果によって、市場が大きく動くことがあるため、投資家は経済指標カレンダーを確認して、市場動向の予測に役立てます。

FXトレードにおいても、「指標トレード」と呼ばれるものがあるぐらい、価格が上下に大きくブレます。

指標トレードをざっくりと説明すると、経済指標の発表前にその内容を予想し、その予想に基づいてポジションを取ることで利益を狙う方法なんかがあります。 例えば、雇用統計が良好な結果であると予想した場合、その国の通貨が強くなると予想し、買いポジションを取ったりすることです。

ただ最近FXトレードを始めた方だけでなく、○○年以上のトレード経験がある方でも、重要指標について質問しても回答出来ない方が多いです。

なので例えば、

「ある国でCPIが前回より高いとどのようなことが将来的に考えられますか?」

などの質問に、

「断定までは出来ないけど、○○にはなるよね。」

ぐらいまで答えて欲しいところです。

一見難しそうに感じますが、基本を押さえておけばそんな難しくないので、

今回はFXトレードにおいて重要な経済指標と言われている中から5つをピックアップしてみました。

●GDP(国内総生産)
●雇用統計(失業率、非農業部門雇用者数)
●CPI(消費者物価指数)
●中央銀行の政策金利
●貿易収支

これらの指標は市場参加者によって特に注目されていて、発表時には市場の相場に大きな影響を与えることが多い印象があります。

ようは、

「雇用」「物価」「景気」「金融政策」に関係するものが重要と覚えておけば大丈夫です!!

せっかくFXトレードを始めたわけですから、この辺りの基本となる知識をこの機会に身に付けて下さい。

あと過去の経験からいえることとして、個人的にはビジネス戦略の立案に役立つ情報があると思っています。

そう考えると今後は指標発表を興味深く確認出来ると思います。

では1つずつ説明していきます!

GDP(国内総生産)

概要

GDP(国内総生産)は、ある国の特定期間内に生産された最終的な財とサービスの価値を示す経済指標です。GDPは、国内で生産されたものや海外で生産されたものの両方を含みます。

GDPの発表に注意することは、市場参加者の予想との差異です。

市場参加者は、GDPが発表された際に予想された値と実際の値の差によって、市場に影響を与える可能性があります。

予想よりも高いGDPの値は、通貨価値の上昇を促すことがあります。逆に、予想よりも低いGDPの値は、通貨価値の下落を促すことがあります。

投資家は、GDPの発表前に市場予想を調べ、発表時刻には市場の動向を注意深く監視することが重要です。

また、GDPの値は、国の経済状況を反映するため、市場全体の動向を予測するのに役立つ指標の一つです。

いつ発表されるのか?

アメリカ合衆国のGDPは、四半期ごとに発表されます。具体的には、以下の通りです。

第1四半期の推定値:1月下旬から3月下旬に発表されます。
第2四半期の推定値:4月下旬から6月下旬に発表されます。
第3四半期の推定値:7月下旬から9月下旬に発表されます。
第4四半期の推定値:10月下旬から12月下旬に発表されます。

ただし、最初に発表される推定値は事前に公表された数値からの見積もりであり、2回目の見積もり(改定値)が公表されることがあります。改定値は、発表から約1か月後に公表されます。

雇用統計(失業率、非農業部門雇用者数)

概要

雇用統計は、失業率や非農業部門雇用者数など、一国の労働市場に関する情報を提供する重要な経済指標のひとつです。投資家が雇用統計発表に注目する理由は、

雇用統計がその国の経済全体の健全性や成長率に影響を与えるためです。

雇用統計の発表時に投資家が注意すべき点を、3つとりあげました。

1つ目は、

市場予想値との比較:予想値との乖離が大きい場合、市場に影響を与える可能性があります。


2つ目は、

重要指標の発表順序:一般的には、失業率が最初に発表されます。この数字が市場予想より低い場合、市場にポジティブな影響を与える可能性があります。


3つ目は、

前月との比較:前月と比較して改善している場合、市場にプラスの影響を与える可能性があります。

以上の事から投資家は、雇用統計の発表前に市場予想値を確認し、発表当日は市場の動向を注視することが重要です。

いつ頃発表されるのか?

特に注目するのはアメリカ合衆国の雇用統計になりますが、毎月第1金曜日に発表されます。

この報告書は、アメリカ合衆国労働省の労働統計局によって作成され、失業率、非農業部門雇用者数、平均時給などの重要な経済指標を含んでいます。

ただし、祝日やその他のスケジュール上の変更がある場合は、発表日が変更されることがあります。

CPI(消費者物価指数)

概要

消費者物価指数(Consumer Price Index、CPI)とは、一定期間内に家計が消費する商品やサービスの価格変動を測定した統計指標のことです。具体的には、食料品、住居、交通費、教育費、医療費など、消費者が日常生活で必要とする物品やサービスの価格変動を示します。

CPIは、各国の中央銀行や政府が物価安定を確保するために用いられる重要な指標であり、インフレ率の算出にも利用されます。

高いCPIは、物価の上昇を意味し、物価の安定に対して懸念が生じる可能性があります。

低いCPIは、デフレリスクを引き起こす可能性があります。

投資する場合には、CPIの動向を注視することが重要です。CPIの上昇は、中央銀行が金利を引き上げる可能性があるため、株式市場や為替市場に影響を与えることがあります。

また、CPIの上昇は、インフレに対する懸念から、商品や不動産などのインフレヘッジとなる資産への需要が高まることがあります。一方で、CPIの低下は、デフレリスクに対する懸念から、中央銀行が金利を引き下げる可能性があるため、株式市場や為替市場に影響を与えることがあります。

投資家は、CPIの動向に応じて、適切なポートフォリオを構築する必要があります。

いつ頃発表されるのか?

アメリカのCPIは、通常、毎月第2週の水曜日に発表されます。ただし、発表日は変更される場合がありますので、公式の経済カレンダーで確認することをお勧めします。

もちろん国によって発表時期は異なりますが、特に注文すべきCPIはアメリカだと思っていれば大丈夫です。

中央銀行の政策金利

概要

中央銀行の政策金利は、その国の金融政策を決定するための重要な指標の1つです。中央銀行は、政策金利を変更することで、インフレーション率、経済成長率、雇用率など、経済に影響を与えることができます。

政策金利を引き上げると、借入金利が上昇し、貯蓄のインセンティブが高まるため、経済活動が減速する傾向があります。一方、政策金利を引き下げると、借入金利が低下し、投資や消費を促進し、経済活動が拡大する傾向があります。

投資家は、中央銀行の政策金利発表時に、金利が上昇することで通貨価値が上昇する可能性があることに注意する必要があります。

また、中央銀行の発表内容や声明にも注目するも必要があります

貿易収支

概要

貿易収支は、ある国が輸出と輸入によって得た経済的価値のバランスを表す指標です。具体的には、ある期間中の輸出額から輸入額を差し引いた金額を示します。

貿易収支がプラス(輸出超過)であれば、その国の企業や産業が海外での需要に応じて良好なビジネスを展開していることを示します。

一方、貿易収支がマイナス(輸入超過)であれば、その国は輸入品に頼りすぎていることを示し、経済的に不安定な状況である可能性があります。

貿易収支の発表時には、自国の貿易収支が予想よりもプラスかマイナスかを注視することが重要です。

プラスであれば、その国の通貨価値が高まる可能性があります。逆にマイナスであれば、通貨価値が下落する可能性があります。

また、輸出に関連する企業や産業についても注目することが重要です。貿易収支がプラスであれば、輸出企業の株価が上昇する可能性があります。

まとめ

少し難しい説明と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、2回か3回読めばなんとかなりますので、ご安心下さい。

また私の中での経済指標カレンダーは、

「ビジネス版!おたんじょう日カレンダー!!」

だと思ってます。

なぜなら、大人たちがワクワクしながら、待ちに待った経済指標の発表日をチェックしてます。

そこには先ほど紹介した、失業率やGDPなどの大事な指標が載っています。

そしてこれらが発表されると、市場のボラティリティが高まり、大人たちの表情もハラハラドキドキです。

損をした人はおもちゃ屋さんで欲しかったおもちゃが売り切れてしまった時のような感情になり、お誕生日会は失敗( ;∀;)

勝利した人はお誕生日会の大成功!!

っと、これくらいゆるい感覚で経済指標カレンダーを確認することが大事だと思ってます。

さらにゆっくりとお勉強したい方にお勧めの本

『経済指標読み方がわかる事典 日本&世界の景気を把握し先読みする』は、日本および世界の経済指標についての解説が掲載された書籍です。FXトレードに特化したものでなく、投資家やビジネスパーソン向けの本です。

この本では、さまざまな経済指標の読み方や解釈方法が詳しく説明されています。 どのように経済全体に影響を与えるのかについて解説しています。

また、経済指標を用いた景気の先読み方法や投資判断に役立つ方法も紹介されています。

『経済指標読み方がわかる事典 日本&世界の景気を把握し先読みする』は読み易い教科書的なもので、経済指標の基本的な知識などの読み解き方や投資やビジネスに活用する方法を学ぶことができるものです。

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