ナンピンマーチン対策方法

基礎
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ナンピンマーチンとは

ナンピンとマーチンゲールを組み合わせた造語になります。

ナンピンとは

レートの逆行によりポジションが含み損になった際に、建玉を追加して平均取得単価を引き下げる戦略です。

マーチンゲールとは

(勝てなかった場合に)ロットを2倍、4倍、8倍…と倍々にしていき、最終的にどこかで勝てば利益が残るという戦略。

この両者を組み合わせたナンピンマーチンEAは、レート逆行時にナンピンをマーチンゲール方式で行うというものです。分かりやすくするために俗っぽくいえば、「含み損に耐えながら倍々のナンピンを行い、利益になるのを待ち続ける」戦略です。

十分な余裕資金

当然のことですが、この十分な余裕資金の意味をはき違えている人が多いです。

間違っている例として、

勘違い

他の人は10万円でやっているが私は100万円でやっているから大丈夫!

勘違い

いま使っているマーチンは○○円の予算で○○年負けがない

書き出したら止まりませんが、

マーチンをやる時の余裕資金とは、

仮に倍のポジションをとっても問題がない資金のことです。

まずは原則として

FXは7割がレンジ相場です。

USDJPYの4時間足

こんな感じです。

結局どこでポジションとっても待てば、なんかとなりそうです。

また「押し目買い」「戻り売り」というのが必ずFXではあるので、ある程度相場が上昇したとしても、マーチンの場合はどこかで利確します。

そうするとみんな考えてしまうのは、

最初のロット数を上げるという無謀な戦略をとりはじめます。

マーチンはご存知の通り、ある一定のところからありえないぐらい数字が増えていきます。

この表をまずは頭に入れて下さい。

ほとんどのマーチンは基本的には緑のラインで利確します。

そうすると、0.01ロットから始めても0.16ロットしかポジションをとらないのでリスクは低く、

数千円の利益が得られます。

しかしこの数千円の利益に見飽きると最初の金額を0.2ロット、0.5ロットと増やしたくなってきます。

ここが注意する部分です。0.01ロットから始めて、すぐにトレードが完了すればよいのですが、

黄色のラインまで行った場合、11回目の2.92ロットまで取ることになりちょっぴり焦ります。

しかし、

無事利確できれば、利益は数十万になります。

たった数時間でお医者さんや弁護士さん以上の時給を得られます。

そしてもまた、7割続くレンジが始まりつまらなくなります。

一日数千円の利益は小さいかもしれませんが、チリも積もれば山となる。

つまらないと感じてもマーチンをやる時は、必ず小ロットで行って下さい。

最後に、表の赤い部分をみておきましょう。

0.01ロットから始めて、12回目以降の結果です。

19回目で100ロット超えます。

レバレッジが500倍あっても

260万円の証拠金が必要となり、

更にはこの時の含み損もすごいことになっているでしょう。

この打開策に関しては別の記事で紹介してますので、

このブロックではこの説明はおわりにします。

両建て

両建てには2種類あります。

ポジティブな両建て

ネガティブな両建て

マーチンをやる場合は、

このネガティブな両建てを使う必要があります。

ポジション数が増えていくと、当然含み損が増えていきます。

気持ち的にはそろそろ反転しそうなどと思いますが、

相場を決めるのは相場です。

反転するタイミングなどわかるはずはありません。

わかるなら最初からみんなそこまで待ちます。

しかし、マーチンEAを動かしている人は、

もう10個目までポジションをとったから、そろそろ反転と思い込んでしまいます。

証拠金があるかたなら、EAマーチンを止めて様子をみることも出来ます。

しかし証拠金が少ない方の場合はそれが出来ません。

ここでとれる戦略はネガティブな両建てです。

方法を説明します。

先ほどの表をもう一度使います。

まず、自分の証拠金を確認して下さい。

例えば30ロットぐらいまで取るれという人は、

13回目のマーチンでやめて、両建てして下さい。

逆のポジションで3ロットから5ロット程度。

そうすればそれ以上に損失が広がることもなく、証拠金維持率も余裕ももてるでしょう。

そこから通常の両建てテクニックを使いますが、

ここで間違ってはいけないので、

ネガティブな両建てなので、損切の準備をするということです。

恐らくこの時点で大きな損をしていると思うので、

その半分ぐらいの損失になればそこで損切りです。

意地をはり、マーチンを続けていたら、市場から退場です。

資金があればまたマーチンはやり直しがききます。

負ける経験も大事です。

しかし退場することはありません。

遅くエントリーする。

これは私が使っているテクニックってちょっと説明が難しいので、また改めて説明します。

ECN口座を使う

そんなに難しい話ではありません。

スプレッドが狭い口座を持てばよいだけです。

基本的にはECN口座スプレッドが狭く、STP口座はスプレッドが広いです。

トレーダーにとってスプレッドが狭いこと良いというのは当然のことですが、

マーチンをやる人でSTP口座を使っている人が多いです。

ここでは、

なぜSTP口座を使ってマーチンをやる人がいるのか?

ECN口座とSTP口座の違い|メリット・デメリット

などを説明はしませんが、マーチンをやる場合はECN口座を使いましょう。

AXIORYであれば

STP口座は

スタンダード

ECN口座であれば

ナノorテラ口座

XMトレーディングであれば、

STP口座は

スタンダード

ECN口座は

ゼロ口座

です。

適当にロットを切っていく

これは上級者の技になり、ある程度相場を読めるのであれば、

必要ではないポジションの部分を先に切り、利確を早くする方法です。

具体的には

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買いor売りのどちらかだけを狙う

FX初心者の方でもドル円は(2022年3月31日現在で)長期で円安方向に向いていることはご存知だと思います。

↓ドル円チャート1時間足↓

従って、ドル円の通貨ペアでは、ロング(買い)のみでトレンドを追いマーチンゲールを行うことによりリスクが軽減されます。

このケースの場合は、通常の10個以上のマーチンを行う戦略とは別に、

マーチン回数を5回と決めたマーチンナンピンにも応用できます。

5回程度のポジションであれば含み損もそんなに大きくなならないので、

その後急下降してもトレンドに乗っていればそのうち戻ってきます。

USDJPY 15分足

デメリットとしては、

保有期間は長くなります。上記の例では1日で、価格は戻っていますが、1週間ぐらいは待つ気持ちでやる必要があります。

その他の通貨ペア

特に2022年3月31日時点では、USDが強いというのは明らかですので、

ドル円以外の通貨ペアを選ぶ場合の条件として

●比較的にトレンドがはっきりと出ていて、

●値動きがそんなに大きくなく、

●スプレッドが低いメジャー通貨である、

USDCHFなんかも良いと思います。

USDCHFチャート(CHFはスイスフランのことです。)

マーチンは負けると取り戻すのが大変なので、負けないトレード戦略として、

ロングとショートどちらかのみエントリーすることによりリスク軽減が出来ます。

ただし、その分エントリーチャンスは少なくなるため利益も少なくなります。

補足:私自身も、USDJPYやUSDCHFなどで実績はあります。トレード回数は少ないですが、結構安心出来るトレードだと思ってます。低予算でやる方にもお薦めです。

口座を分ける

エントリ回数が少ないマーチンをする場合は、単一の口座で、複数の通貨ペアを用意してトレードするのは良い方法だと思います。

ただリスクを軽減させるためには、

200万円を準備金とした場合、

口座を4つに開設して、

50万円ずつ入金します。

そして、各口座のロジックは少し違う方法でナンピンマーチンを動かします。

ナンピンマーチンには損切りの概念がないといわれますが、それはナンピンマーチンを知らない人の考え方です。

2つの損切りがあります。

1つ目はルールを決める。

+含み損が20万円なった場合損切する。

+ポジションを20個取ったら全部決済する。

+含み損が20万円になったら、決済の位置を10万ぐらいに再設定しなおす。
※EAによってはこの機能がないものがあります。その場合は、手動で決済して下さい。

2つ目は強制ロスカットさせる

今回はお話したいのはこの2つ目です。

マーチンナンピンをする方の大きな特徴は常に証拠金維持率を確認しなければいけなというものです。

沢山のポジションを抱えている状況になると、1pips上がったり、更にポジションを追加した場合、

この証拠金維持率がものすごい勢いで下がっていきます。

なので、常に余裕をもった状態でやる必要があります。

しかし逆にいうとこれは資金を眠らせているということになります。

これを打開する案として、

200万円を準備金とした場合、

口座を4つに開設して、

そして、各口座のロジックは少し違う方法でナンピンマーチンを動かします。

するとフルに資金を動かすことが出来ます。

これで1つの口座が強制ロスカットを食らった場合でも残り3つでその強制ロスカットされた口座を補填出来れば長い時間でみた場合プラスになります。

この時の注意点として、しっかりとバックテストやシミュレーションを行ってからやって下さい。

私もVPSで沢山のMT4を立ち上げてやってますが、1つの口座に振り回されないので、

精神的はかなり楽です。

裁量トレードの時もナンピンマーチンを意識する

そもそもEAとはなんのためにあるのか!

あなたの代わりにトレードをしてくれるのが自動売買です。

ナンピンマーチンをリスクが高いといいますが、FX投資はそもそもリスクが高いです。

そのリスクをどうやって下げるかが重要です。

したがってやらない日を作ることも重要です。

その

やらない日

とはどうやってつくるのか?

あなたが成長するしかありません。

その成長するための方法は、あなたが相場(チャート)を見た時に、ここからならナンピンマーチンをしても大丈夫だと思う。

このチャートはなんかいやだから自分ならやらない。

と常に意識しながらやる事により、ナンピンマーチンのエキスパートになります。

よくEA選びの時にコツはなんですか?

ときかれます。

私の答えいつも、

「自分が裁量トレードをする時と同じようなエントリーから決済をしてくれるもの」

と答えます。

これは

「あなたの代わりにトレードをしてくれるのが自動売買」

と繋がります。

自分でトレードをすると、途中でルールを変えてしまうことが多々あります。

それが勝てない理由というのはFXの常識です。

その証拠に、FXの本やセミナーなどでは、メンタルの話が一番重要な要素として語られます。

しかしEAはどうでしょうか?

ルールを変えません。

これが勝てる所以です。

これからチャートを見る時は、

ナンピンマーチンを裁量トレードをしている感覚で眺めて下さい。

すると、あなただけのルールが見えてきます。

相場は明日も明後日もやっています。EAの稼働を数日止めたとしても、あなたがやりたい時は必ず市場は開いてます。

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