行動経済学の用語に、
双曲割引(そうきょくわりびき)
英語では Hyperbolic discounting(ハイパボーリック ディスカウンティング)
あります。
これは未来の報酬やリスクを現在の価値に換算する際に、時間が経過するにつれて割引率が減少する心理現象のことを指します。
つまり、現在よりも未来の価値を低く見積もってしまうことを意味します。
例えば、今すぐ1000円もらうよりも、1か月後に1200円もらう方がお得な場合でも、人間の判断には双曲割引の効果が働き、今すぐもらえる1000円を選んでしまうことがあります
なので、双曲割引は、長期的な計画や目標を達成する上で障害となることがあります。
これはトレードにも十分に当てはまることが多いのではないでしょうか?
したがって、この双曲割引の影響を受けないようにするためには、目標を設定する際に現在と未来の価値を比較し、合理的な判断を行うことが必要です。
具体的にいうと、
目標を具体的に設定する:
目標を具体的に設定することで、現在と未来の価値を比較しやすくなります。例えば、いつまでにいくらの利益を得るか、といった目標を明確に設定することが大切です。
ここで大事なことは、大きな利益を期待するというこはリスクも大きくなるということです。
目標を期間ごとに分けて設定する:
目標を短期的、中期的、長期的に分けて設定することで、未来の報酬やリスクを現在の価値に換算することが容易になります。
また、短期的な目標を達成することで、モチベーションを保ちながら、長期的な目標に向けて取り組むことができます。
したがって、
「投資」
をしたいと考える場合は、FXトレードだけでなく、その他の金融商品の知識を持つことが非常に重要です。
リマインダーを設定する:
目標を達成するためには、時間管理が重要です。
期日管理ともいいますが、これは非常に効果的にです。
When(いつ)というある程度しっかりとした日程を決めないと、ダラダラやってしまいます。
Googleカレンダーはそう考えると非常に優秀です。
簡単にアカウントが作れて、多機能なカレンダーアプリが無料で使い放題です。
自己管理の習慣を身につける:
自己管理の習慣を身につけることで、自分自身の行動や判断について客観的に評価することができます。
実勢にトレーダーの成功者がよくやっている、トレードの記録を残したり、トレードの反省をすることなどが挙げられます。
トレード日誌は面倒と感じたり、やり方がわからないからつけないという方がいらっしゃいますが、
おそらくそれは、やらない理由を探しているだけだと思います。
最初から上手なトレード日誌になって書けません。
ただ習慣化することで、日々上手になっていくことは間違いありません。
将来の報酬を確認できる仕組みを作る:
将来の報酬が確認できる仕組みを作ることで、未来の報酬を現在の価値に換算することができます。
これは先ほどもお伝えした、トレード日誌をつけることはもちろん、
バックテストやフォワードテストを行ったりし検証を繰り返します。
そして、徹底したリスク管理について考えることです。
将来の報酬というと、「プラス」のことしか考えないと思いますが、リスクがあるトレードをやる場合は、必ず「マイナス」の結果を想定内に入れて、仕組みづくりをします。