意外と難しくない専門用語
FXトレードは専門用語に加え、隠語や横文字といった分からない用語だらけです。
ただ1つずつしっかりと覚えていくとそんなに難しい物ではありません。
今回はご質問でもよくある、スリッページとスプレッドについて説明していきます。
この2つの用語は非常に意味合いが似ていることから、あまり理解せずトレードをされている方が多いように感じます。
したがって、この2つ用語の意味を一緒に覚えることで、理解度を深めて頂けれと思います。
スリッページ(slippage)とは
まずは読み方、スリッページもしくは、スリップページの両方で呼ばれていますが、どちらでも良いです。カタカナ語はそんなに神経質にならないでOKAYです。
さて、FXトレード(外国為替取引)におけるスリッページとは、トレーダーが取引を実行しようとしたときの指定価格と、その取引が実際に執行されたときの価格との差を指します。
スリッページは、市場の流動性が低いときや価格が急激に変動するとき
(たとえば経済イベントが発生したときや市場が開く・閉じるときなど)
に特に起こりやすいです。スリッページが発生すると、取引はトレーダーが予想した価格よりも不利な価格で実行されることがあります。
※これはスベルという表現をする場合が多いです
簡単説明
過去の動画で軽くスリッページの解説をしておりました。
スプレッド(Spread)とは
FXトレード(外国為替取引)におけるスプレッドとは、売値と買値の差を指します。
この差が大きければ大きいほど、取引コストは高くなります。
先ほどのスリッページの説明では
その取引が実際に執行されたときの価格との差
今回のスプレッドは
売値と買値の差
ここが大きく違います。
FXの取引では、通常、ブローカーまたは金融機関が買値と売値を設定します。これらの価格の差がスプレッドです。
MT4には気配値表示というのがあります。
上図のEURUSDでいく
Bit(買い)1.11256と
Ask(売り)1.11260の差は
4(0.00004)
となりますので、この場合はEURUSDの
スプレッドは4となります。
スプレッドは、ブローカーがその取引から得る利益の一部を示します。
いわゆるブローカーの儲けの部分です。
一般的に、流動性の高い通貨ペア(例えば、ユーロ/ドル)はスプレッドが狭く、流動性の低い通貨ペアはスプレッドが広くなります。
スプレッドはトレーダーの利益に直接影響します。トレードを開始するとき、トレーダーはすでにスプレッド分の「マイナス」から始めるため、トレードが利益を上げるためには少なくともスプレッド分の動きが必要です。
このことから、FXトレードが丁半博打のように、2分の1で勝てるゲームでないことが分かります。
※常にスプレッド分は負けているので!!
このため、トレーダーは通常、取引コストを最小限に抑えるために、
裁量トレーダーだけでなく、EAトレーダーもスプレッドが狭いブローカーを選んだ方が
100%有利となります。
キャッシュバックとはなにかご存知ない方は、こちらから。
余談:スプレッド検証の動画
こちらではスプレッドが広い口座と狭い口座でライクネスを使ってコピーした場合の結果を動画にまとめました。
またそれ以外でも動画中でも説明しているスライドが下図ですが、ライクネスを使用する時に非常重要な考え方になります。
それは相場の上がり下がりは誰もわからないということを解説しております。
お時間ある時にぜひご視聴くだいさませ。
※6分20秒ぐらいからになります。
スリッページとスプレッドの違い
スリッページとスプレッドの違いを整理していきます。
- スプレッドは、特定の通貨ペアの買値と売値の差を指します。
この差は基本的にブローカーの利益(手数料)となり、トレーダーが取引を行うたびに支払う取引コストです。
つまり、スプレッドは取引を開始するときから存在します。 - 一方、スリッページはトレーダーが注文を出した価格と、その注文が実際に実行された価格との差を指します。
これは市場の流動性の問題や、価格が急速に動く瞬間(たとえば大きな経済ニュースが発表されたときなど)に発生することが多いです。
したがってスリッページは、市場の条件以外にも、ご自身の注文入れたタイミングも重要ですが、ブローカー側のサーバーで注文処理をするタイミングにも依存します。
※このあたりは「ゴールドの記事」でも紹介しているFXトレードは相対取引(あいたいとりひき)ということをしっかりと認識してトレードする必要があります。
スプレッドとスリッページの主な違いは、スプレッドが取引コストであるのに対し、スリッページは市場の動きや流動性によって発生する予想外の価格変動であるということです。
我々はこれら両方の要素を理解し、自分の取引戦略に適切に反映させることが重要です。
独り言にはなりますが、
さきほどの説明で、
>スリッページは市場の動きや流動性によって発生する予想外の価格変動
との説明をしましが、これは一般論です。
実際はブローカーはこのスリッページをいくらでも調整が出来ます。
いわゆる、スベリというやつです。
このスベリに関しては、様々なところで話題にはなりますので、「ゴールドの記事」にてブローカーについては私見を述べております。
またこのスリッページ(スベリ)だけでなく、
スプレッドも注意が必要です。
私のところにもよくブローカーさんからお誘いがきて、内容は下記の通りです。
杉原様のTwitterを拝見し連絡させてもらいました。
今回弊社では優秀なインフルエンサーを探しており、
ぜひ○○○○広めていただけるパートナー様になって頂け線でしょうか?ご興味ありましたら、杉原様には豊富なIB報酬並びに特別な入金ボーナスキャンペーンに加え…..
~中略~
スプレッドに関しても杉原様の方で○○pipsまででしたら調整が可能で御座います。
○○○○ブローカーよりの届いた内容の抜粋
少し生々しいメッセージだったので、多少文章は私の方で変更しましたが、
一言でいうと、
IBの依頼です。
その中で、私経由でIB登録した方々のスプレッドを私の方で調整して良いということです。
ようはブローカーは一定の手数料を貰えれば良いから、あとは私の方でIB登録した方々の手数料は好きにしてくれとの内容です。
ここで強調したいのは、全てのブローカーがそうではないということです。
ただこのような話はこの業界があるということを知っていてほしいと思っております。
ライクネスやToNaPIなどEAにあるスリッページ及びスプレッドの設定に関して
EAトレードをしている方の説明になりますが、
「パラーメータの入力」の部分を確認すると、
スプレッドに関しての部分や
※ToNaPIのパラーメータの入力画面より
スリッページに関して項目があります。
※ライクネスの設定画面より
最後にこの部分に触れていきたいと思います。
ToNaPiの場合
※ToNaPIのパラーメータの入力画面より
上記の例で行くと、
MAX Spread(マックススプレッド)初めのポジションでは300となっていますので、
スプレッドが300ポイント(30pips)以下の場合はポジションを取得し、それを超えた場合はポジションを取得しません。
お使いのブローカーのスプレッドをご確認の上、設定して頂けれと思います。
ライクネスの場合
※ライクネスの設定画面より
ライクネスのパラーメータの入力画面はコピー先についております。
したがって、コピー先のスプレッドをまず確認して下さい。
※トレードする通貨ペアのスプレッドです。
上図でいくと3.0となりますので、3pips(30ポイント)となります。
トレードするコピー先のスプレッドがトレードする時に3Pips以下の場合はコピーしますが、それ以上のスプレッドが開いた時はコピーしません。
スプレッドが高い通貨ペアや口座をお使いの場合は、この部分の値を大きくして下さい。
ようは、ライクネスはコピーツールになり、コピー先で設定する「スリップページ」の意味としては、
コピー元から取得した情報をもとに、コピー先でポジションを取得するかどうかの最終判断はコピー先のスリッページ(スプレッド)で決定するということです。
これはコピー元はポジション取得の機能が無く、コピー先はポジションの取得及び、決済の機能があるということにも繋がります。
注意:表示されている情報を鵜呑みにしてはいけない。
重複とはなりますが、MT4上に表示されるスプレッドはは必ずしも正確ではないということは既にお伝えしました。
気配値表示のスプレッド部分を確認してもらればわかりますが、常にこの値は変化しています。
表示上は6ポイントと表示されていても、実際は10ポイントもありえます。
特に指標発表時のスプレッドを確認すればわかりますが、目で追いかけられて無いほどスプレッドの値が変更します。
そのための検証ツールなどもあるぐらいです。
その他スリッページの検証方法などもありますが、この記事では触れず別の記事にて紹介しております。
いずれにしろ、ここでお伝えしたいのは
「見ている物が全てではない世界もある」
ということです。
賢く、コツコツ稼いでいきましょう!
関連
特典である「ゴールドの記事」ではブローカーの闇の部分も紹介してます。