ご質問で下記のようなものがありました。
質問1:途中ナンピンはどこからする?
今使っているナンピンマーチンのEAがあります。
フォワードテストのデータが取れたので、
無料で配布されている検証用ファイルをダウンロードして、
途中ナンピンをどこから始めればよいか確認しましたが、
下記のようになりました。
この場合は途中ナンピンはしない方がよいのでしょうか?
当初は3段、4段から途中ナンピンをすれば優位性があると思いましたがいかがでしょうか?
また、こういった結果の場合は途中からナンピンはあまり効果がない感じでございますか?
との内容です。
実はこのような質問は結構きます。
なのでこれを機会に解説の記事を作成することにしました。
それでは以下が回答となります。
回答 1個目: 単ポジをあとから始めてロットを取得する
様々な考え方がありますが今回は2点ご提案します。
まず1つ目は9個目、10個目から単ポジ戦略を使う。
下図の通り、9個目に関しては9回、10個目に関しては1回です。
動画でも解説してますが単ポジ戦略をお勧めします。
簡単に説明すると下図のようになります。
EAの癖が分かればそこからコピーする時に、ライクネスでロットを固定しエントリーして、
その後は、T/PとS/Lを入れておけば良いだけです。
もし単ポジ戦略とはなにかよくわからないという方は、下記の動画をご覧ください。
またライクネス(若しくはToNaPi)を既に購入されている方であれば、下記の特典のページも閲覧可能となります。
パスワードが必要となりますが、特典専用ページに記載しております。
サンプルのデータが少ないです。
もう少しデータが多ければ期待値も高まるとは思います。
回答 2個目: 単ポジを最初のロットだけで行う。
下図の通り、1個目での約定しているケースがほとんどということが分かります。
ということは先ほど説明したライクネスを使った単ポジ戦略を1個目で行えば優位性はみえてきます。
エクセルを使って表を作ってみます。
上の表を簡単に説明すると、1回目の取引回数が867回。
2個目以降の合計は415回
であれば、1個目のポジションでTP(利確)とSL(損切り)をいれてみてはどうでしょうか。
確認することとしては、2個目ポジションを取る時のpips数ぐらいだと思います。
あとは、リスクリワードをライクネスの設定で1対1でやると45万2千円のプラスになります。
あくまでもこれは一例で、2個目までナンピンしてやるやり方もありますし、リスクリワードの値を変える方法もあったり、1つ1つを独立させて、T/PとS/Lを入れても良いと思います。
そのあたりに関しては、上でも紹介した特典専用ページに記載しております。
これでもサンプルのデータが少ないです。
今回はフォワードテストからの結果という事でしたが、可能であればバックテストを10年分ぐらい取得し上記のような分析をし直すとまた面白い結果が生まれるかもしれません。
またあわせてどのような相場が向いていのかも検証する必要があります。
質問2:途中ナンピンはしない方が結果が良い?
TおNaPiでバックテストをとりましたが、途中ナンピンしない方が結果が良かったです。
その場合は、途中ナンピンの設定はしない方がよいのでしょうか?
まず結論として、
上記の内容と重複しますが、
しない方が良い時もあります。
しかし、注意点があります。
●バックテストを取った期間は1年以上でしょうか?
●途中ナンピン 「有り」と「無し」でDDを同じぐらいにして、損益を確認しましたか?
参考動画:補足→基本編【後編】ToNaPi(となぴ)使い方
一応わたしなりの結論ですが、途中ナンピンが向かないナンピンマーチンEAの特徴は、
●マーチンゲールの倍率が低め
●すぐに決済して、マイナスが少ないもの。
などになります。
しかしある程度の期間を検証すると、途中ナンピンの方が利益率が上がり、リスクは下がります。
あくまでも途中ナンピンは投機的にやることを出来るだけ抑えたものです。
投資としてしっかりと考えている場合は、損益は1年単位で考えて頂ければと思います。
参考動画:ナンピンマーチンEAは投資?投機?あなた次第!!
まとめ
上記例は一部です。
その他にも様々なアイディア(やり方)はあります。
しかしそのやり方はぜひご自身の力で見つけて下さい。
この記事を読んでいる方へは釈迦に説法といわれそうではありますが、
「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」
私が大好きな言葉です。
シンプルで分かりやすく、これほど重要な言葉ありません。
編集後記
私のYOUTUBEチャンネルの動画や記事の中でも頻繁にお伝えしていることですが、
使っているEAの癖
を見つけることが重要です。
途中ナンピンと聞くと
本当にそんなものが役に立つのかと疑問を持たれる方が非常に多いです。
しかし私が無料で配布している検証用のシートを使い、確かめて頂くことでご納得して頂くことが非常に多いです。
ここで話を一度脱線させますが、
移動平均線というインジゲーターがあります。
これはある一定期間の価格から平均値を計算し、折れ線グラフで表したものです。
その期間設定値を5日、20日、60日などにし、ゴールデンクロスやデットクロスは優位性があると言われていることは有名な話だと思います。
下図がゴールデンクロスとデットクロスの例です。
2本の線が交錯したタイミングでエントリーをするものです。
デットクロスは売り、ゴールデンクロスは買いです。
しかし実際に移動平均線のゴールデンクロスとデットクロスのパターンでEAを使い検証した結果が下の動画になります。
※下の動画の本来の目的はMT4とMT5のバックテストの違いを検証したものです。
大勝することはありません。
だからといって、移動平均線が良くないインジゲーターかというとそうゆう事ではありません。
あくまでも傾向を教えてくれるということに関しては非常に有効です。
話を戻すと、途中ナンピンもそれらのインジゲーターと同じです。
理屈でいくと、
●ナンピンマーチンEAをするEAがある。
↓
●そのナンピンマーチンEAはあるロジックを使ってナンピンマーチンをする。
↓
●【ここから重要】その結果を元に傾向を導き出す
※無料で提供している検証用のシートで結果を出す。フォワード、バックテスト、どちらでも可。
↓
●最後にその傾向からわかった特有の癖を見つけ出し
最善手を探し出す。
※注意として数値だけで判断
これだけです。
非常に人気のあるインジゲーターも基本は同じです。
トレンド系いくと、
★移動平均線
★ボリンジャーバンド
★一目均衡表
オシレーター系でいくと、
★RSI
★MACD
★ストキャスティク
これらのインジゲーターも基本的には過去のデータを元に決められた計算式を使いチャートに反映させているだけです。
フィボナッチに関しては
「心理的に美しいと感じる形が自然とチャートに出現する」
という理屈だけで世界中の人が愛用しています。
なんども言いますが、これらのインジゲーターは世界中で愛用されていて、トレードを優位に進める上ではかなり効果的です。
ただこれらのインジゲーターと比べて「途中ナンピン」は非常に分かりやす尚且つ、検証がしやすい事が上げられます。
世の中には沢山のインジゲーターやサイン系のツールがありますのが、結局は自分が理解出来るもの、納得出来る物を使うのが一番の勝ち筋です。
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