まずは統計の定義から
まず、辞書で「統計」という言葉を調べてみます。
集団における個々の要素の分布を調べ、その集団の傾向・性質などを数量的に統一的に明らかにすること。また、その結果として得られた数値。」(例 統計をとる)(広辞苑より)
「集団現象を数量的に把握すること。一定集団について、調査すべき事項を定め、その集団の性質・ 傾向を数量的に表すこと。」(例 統計をとる)(大辞林より)
もう少しみていきます。
統計とは、数値データを収集、分析、解釈することで、現象や事象に関する情報を得る方法であり、科学的な手法です。
統計は、データを集め、整理、要約し、それらを分析することで、パターンや傾向を明らかにし、それらを利用して推論や予測を行います。統計は、ビジネス、医療、社会科学、環境科学、天文学、物理学、工学など、様々な分野で広く利用されています。
統計には、記述統計学と推測統計学の2つの分野があります。記述統計学は、データの要約、図示、記述を行い、データに関する情報を提供します。一方、推測統計学は、サンプリングを行い、推定や仮説検定を通じて、母集団に関する情報を推論することを目的とします。
他サイトなどでも、言い回しは少しずつ違いますが、ほぼ同じよう解説がされています。
いずれにも共通なのは、「集団」の「傾向・性質」を「数量的」に明らかにすることとなります。
では統計学とは!
統計学とは、データの収集、分析、解釈に基づいて、事象や現象についての知識を得るための学問分野です。統計学は、数学、確率論、情報科学、コンピュータサイエンス、社会科学などの分野を統合した多様な分野であり、データ分析や意思決定の手法を提供します。
統計学の主な目的は、データを分析して、パターンや傾向を見つけ、推論や予測を行うことです。統計学は、サンプリング、仮説検定、回帰分析、多変量解析など、様々な方法を用いてデータを分析します。
統計学は、ビジネス、医療、社会科学、環境科学、天文学、物理学、工学など、多くの分野で利用されています。また、統計学は、政策決定、市場調査、投資戦略、商品開発、品質管理などの様々な分野において、重要な役割を果たしています。
結局は”統計”を学ぶ学問ということになります。
実際に途中ナンピンも下の記事で、紹介してますが全てデータでしか判断しません。
抑えておくポイント!統計と確率
ここまでくると、用語の違いは非常に重要です。
統計と確率の違いは?
質問に答えれる人は意外と少ないです。
統計と確率は関連するが異なる分野とはなりますが、
まずは大まかに説明すると。
統計は過去に焦点を当て、
確率は未来に焦点を当ててるイメージを持つと理解が進みます。
ただこれだと、間違った認識を持たれることもあるともうちょっと説明させて下さい。
- 確率 (Probability):
- 確率は数学の一分野であり、ある事象が起こる可能性を数値で表します。
- この分野は理論的で、抽象的なモデルや公理に基づいています。
- 例えば、コインを投げる場合の「表が出る確率」は理論的には50%です。
- 統計 (Statistics):
- 統計は、データを集め、分析、解釈、提示する方法論です。
- これは実際のデータや実験結果に基づいており、より実践的です。
- 統計では、過去のデータを使って未来の事象を予測したり、標本データから全体の特性を推測します。
- 例えば、ある病気にかかる人々の年齢分布を分析するのは統計的なアプローチです。
いかがでしょうか。
言葉を変えて再度説明すると、
確率は「可能性」に重点を置き、
統計は「実際のデータ」に基づいて
分析や予測を行います。
確率は理論的なモデルを提供し、
統計はそれを実世界のデータに適用して解釈するのです。
このあたりは、トレードの分析をする時に非常に重要となるはずです。
感情論や人の嘘を見抜くためには統計の基礎を学ぶと良い
感情論が悪いというつもりはありません。
人間は感情を持つ動物なので、これに逆らうことは出来ません。
この辺りは行動経済学と一緒に勉強しても良いと思います。
また嘘を見抜くという点においては
統計を学んだ方ならぜったいに知っている
「擬似相関」
こちらだけは統計を学んでいない人でも知ってほしいものです。
有名な例えとしては、アイスクリームとビールのお話があります。
そのお話の内容はこうです。
夏に、冷たい食べ物や飲み物で涼を楽しむ方も多いのは周知の事実です。
冷たくおいしいアイスクリームとビールへの支出についてデータを見た時に、6~8月ごろに、アイスクリームの支出が増えるとビールの支出も増えています。
するとこのような因果関係を導き出す方がいます。
この二つは、一方の支出が増えるともう一方も増える!
というものです。
お気付きだと思いますが、正解は「×」です。
では答えはなにか?
アイスクリームやビールは、一般的に気温の高い夏に購入が増えると考えられます。
従って両者の支出に関係があるのは「気温」となります。
このように因果関係がないのにあたかも因果関係があるように見えることを「疑似相関」「見せかけの相関」などと呼びます。
ここで言いたいことは人が言うことは信じないことです。
因果関係を導き出すのに、人の意見を聞くのは良いですが、その前に自分で検証してから答えを出すことです。
Twitterが人気な理由の1つとしては、文字数が少ない事が上げれます。
これは言い換えれば、多数の人は文字を読むのが苦手だったり、結論だけを早く知りたいからです。
気持ちは分かりますが、本当にFXトレードで勝つためには人の意見より、自分の意見。
批判する時間があるなら検証の時間に時間を割く。
それは誰のためか、自分の資産を増やすためです。
注意:プロモーションとして批判する方々は上記には該当しません。
おまけ:期待値
おまけとして期待値のについて少しかいてみます。
期待値がなにかを説明出来る方はかなり少数派だと思います。
しかしFXトレードをやっているとこの「期待値」言葉は頻繁に出てきます。
私も以前友人に期待値の説明をしてみてと尋ねたことがあります。
その時に言われたのは、
「期待値が高ければ良い。低ければ悪い」
これだけでした。
間違いではないのですが、この回答したい場合は下記のような内容を知った上で使った方がFXトレードにも生きます。
まずは期待値というのは、高校生いぐらいで習う
「場合の数と確率」
となります。
したがって期待値を定義するなら
期待値を定義すると
「確率変数のとる値に、対応する確率をそれぞれ掛けて加えた値」
なります。
が
これだと分かり難いので、身近な宝くじで例えたいと思います。
が
ネットに宝くじの期待値の話が沢山あったので、他の方のWEBサイトを引用させてもらいます。
ぺんちゃんとお勉強さんからの引用となります。
ここでお伝えしたいことは、期待値の計算方法を知った上で、期待値が上がる下がるの判断をすればFXトレードにいきるとうことです。
それと同時に期待値が高いから良い、悪いは判断が出来ないということも同時に強調したいです。
ただ高い方と低いのであれば、高い方でやる方が良いという事実はかわりません。
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