ゴールドに興味を持つ!
ゴールドの通貨ペアに関しては沢山の方が興味、関心をもっています。
今後、上がるのか下がるのか?
どうゆう時に上がるのか、下がるのか?
FXトレードでXAUUSDが人気の理由は、Goldの記事でも説明しておりますので、また読んでない方はぜひご確認下さい。
ただこの記事はXAUUSD(ゴールド)がどのような要因で価格が上下するのかを出来るだけ論理的に説明していきたいと思います。
わかりやすさを重視するため、トピックスを区切っていき、出来るだけ短い内容にしました。
したがって、説明が不十分なところが出てくるとは思いますが、興味があるトピックがありましたらさらに、グーグルさんを使って調べて頂ければと思います。
また下記内容が私が知っている情報の共有となっておりますのでもし、大きな間違いなどありましたら、ご指摘頂ければ助かります。
M(__)M
基本的な知識
金の元素記号がAUとなりますので、XAUUSDは、金(XAU※Xはプレフィックスなので無視して下さい。)と米ドル(USD)の組み合わせで表記された通貨ペアとなります。
これは、1オンス(約28.35グラム)の金の価値を米ドルで表したものです。
金は、古くから貴金属として珍重(ちんちょう)され、通貨や投資対象として利用されてきました。
理由はシンプルで、現在は各国が独自の通貨を発行していますが、その国の経済力や将来性などから
金は世界共通通貨
といってもよいでしょう。
したがって、特定の国の通貨を持ちたくない時は金に需要がいきその結果、価格の変動がおこります。
以下、どのような要因が影響していくのか取り上げてみます。
金利政策とインフレーション
金は、通貨価値の変動に対するヘッジとして機能することが多いため、金利やインフレーションの動向が金価格に影響を与えます。一般的に、金利が低下すると、金価格は上昇する傾向があります。また、インフレーションが上昇すると、通貨価値が下落し、金価格が上昇することがあります。
米ドルの価値
XAUUSDは、金価格を米ドルで表しているため、米ドルの価値が変動すると、金価格も影響を受けます。米ドルが弱まると、金価格が上昇することが多いです。
したがってアメリカ経済と金の価格は大きく影響します。
地政学的リスク
地政学的リスクとは、国や地域の政治的、経済的、社会的な出来事や状況が、投資やビジネスに悪影響を与える可能性のことを指します。例えば、国家間の紛争、政治的不安定、経済制裁、テロリズムなどが地政学的リスクに該当します。
この地政学的リスクが高まると、金は安全資産としての魅力が高まります。
そのため、地政学的緊張が高まると、金価格が上昇することがあります。
供給と需要
金の供給と需要も、金価格に影響を与えます。
例えば、金の採掘量が減少すると、供給が減少し、金価格が上昇する可能性があります。
また、金の需要が増加すると、金価格が上昇することがあります。
後ほどこのあたりも細かく触れていきます。
セントラルバンクの金保有
各国の中央銀行は、外国為替準備の一部として金を保有しています。中央銀行が金の購入や売却を行うことで、金価格に影響を与えることがあります。
以下は、各国中央銀行が保有する外国為替準備の一部として金を保有している割合の一例です。ただし、これはあくまでも一例であり、時期や状況によって変動する可能性があります。
アメリカ合衆国連邦準備制度理事会:金保有率は約75%
ドイツ連邦銀行:金保有率は約75%
フランス中央銀行:金保有率は約67%
イタリア銀行:金保有率は約71%
中国人民銀行:金保有率は約3.2%
日本銀行:金保有率は約3.4%
イギリス銀行:金保有率は約9%
インド準備銀行:金保有率は約6%
※2021年9月時点
ETFや金関連銘柄への投資
金価格への投資は、実物の金を購入するだけでなく、金価格に連動する金上場投資信託(ETF)や金関連企業(鉱山企業など)の株式を購入することでも行うことができます。これらの金関連商品も、金価格の変動に影響されます。
補足の説明
金ETFとは、株式市場で取引される投資信託の一種です。金ETFに投資することで、個人投資家は、金に投資することができます。※ETFはExchange Traded Fundの頭文字をとったものです。
簡単に言うと、金ETFとは、株式市場で取引される投資信託であり、金に投資することができます。個人投資家は、金ETFを買うことで、実物の金を保有することなく、金相場の上昇による利益を得ることができます。
シーズナリティ※季節の変動に伴って生じる、市場・商品・価格の変動
金価格には一定の季節性があることが指摘されることがあります。例えば、インドや中国では、結婚式や祭りなどの季節に金需要が高まることがあり、その影響で金価格が上昇することがあります。
金と他の貴金属
金と同様に、プラチナや銀などの貴金属も投資対象として注目されています。これらの貴金属の価格も、金価格と同様に、金利やインフレーション、地政学的リスクなどの要因によって変動します。ただし、各貴金属の供給と需要のバランスや産業用途などの要因も影響しており、金価格とは必ずしも連動しないこともあります。
投資戦略
金への投資戦略は、投資家のリスク許容度や投資目的によって異なります。一部の投資家は、金を長期的な資産として保有し、インフレーションヘッジや資産の多様化を図ることを目的としています。他方、短期的な取引を行う投資家もおり、金価格の変動を利用して利益を上げようとしています。
金と暗号通貨
近年、ビットコインやイーサリアムなどの暗号通貨が注目されており、一部の投資家はこれらのデジタル資産を金と同様に、インフレヘッジやリスク資産からの避難先として利用しています。ただし、暗号通貨はまだ新しい資産クラスであり、金と比較すると価格変動が激しいことが特徴です。そのため、金と暗号通貨の相関関係や投資目的は異なる場合があります。
コストと手数料
金投資には、保管コストや取引手数料がかかる場合があります。例えば、実物の金を保管する場合には、セーフティボックスや保管サービスのコストが発生します。
また上述した、金ETFや金関連銘柄を取引する際には、証券会社や取引所が手数料を徴収することがあります。投資家は、これらのコストや手数料を考慮して投資判断を行うことが重要です。
環境・社会・ガバナンス(ESG)投資
近年、環境・社会・ガバナンス(ESG)投資が注目されており、金関連企業もこのトレンドに影響を受けています。鉱山企業は、環境保護や地域社会との関係、企業統治などのESG要因に取り組むことで、投資家からの評価を向上させることができます。また、ESG投資の観点から金投資を検討する投資家も増えており、ESG要因を考慮した投資判断が重要になっています。
金の歴史的価値
再度ふれますが、金は古代から貨幣としての価値が認められてきました。金は希少性や美しさ、加工しやすさ、不変性などの特性から、多くの文明で富や権力の象徴とされてきました。現代でも、金は貨幣価値や信用の保証としての役割を果たしており、投資家や中央銀行によって保有されています。
通貨危機と金価格
通貨危機や金融危機が発生すると、金価格が上昇することがあります。通貨危機が発生すると、投資家はその通貨から避難し、他の安全資産に資金を移動させることが一般的です。
その結果、安全資産とみなされる金価格が上昇することがあります。
投資家のセンチメント(感情分析)
投資家のセンチメント(感情分析)や市場参加者の心理状態も、金価格に影響を与えることがあります。投資家が楽観的であれば、リスク資産への投資が増えることがあり、金価格に対する需要が減少する可能性があります。
逆に、投資家が悲観的であれば、リスク資産から避難し、安全資産である金に資金を移動させることが一般的です。その結果、金価格が上昇することがあります。
金価格のボラティリティ
金価格は、様々な要因によって変動するため、ボラティリティ(価格変動の激しさ)が高いことがあります。ボラティリティが高いと、投資家は短期的な利益を狙うことができますが、同時にリスクも増加します。
ポートフォリオにおける金の役割
金は、投資ポートフォリオにおいて、資産分散やリスク管理の役割を果たすことがあります。金は株式や債券と相関が低いため、ポートフォリオのリスクを軽減する効果があります。
また、金はインフレヘッジやリスク避難資産としての性質を持っているため、経済状況が不安定な場合にも安定した投資成果を期待できます。そのため、多くの投資家はポートフォリオの一部を金に割り当てることで、リスクの分散を図ります。
ジュエリー産業と金価格
ジュエリー産業は、金の需要の大部分を占めています。ジュエリーの需要が増加すると、金価格にプラスの影響を与える可能性があります。逆に、ジュエリーの需要が減少すると、金価格にマイナスの影響を与えることがあります。したがって、ジュエリー産業の動向を追うことで、金価格の将来の動きについての洞察を得ることができます。
編集後記
まだ投資にも興味が無かった10代のころに、
「通貨の価値は金の価格で決まる」
という大人がいました。
その時は意味が分かりませんでしたが、
今ならそんな大人から何かを学べそうです。
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